2016年電験1種 電力問6

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  \bigcirc\!\!\!\! {\scriptsize 1}\quad直流送電では、一旦交流を直流に変換して交流に逆変換しているので、周波数の異なる交流系統を接続して潮流制御が可能となる。

(1)の解答(ヌ)

(2)の解答(チ)

 

 \bigcirc\!\!\!\! {\scriptsize 2}\quad海峡横断や洋上風力などでケーブルを使用する送電においては、交流送電では距離が長くなると充電電流や誘電体損失が増加するのに対し、直流送電ではこれらの発生がないので送電容量を高めることができる。

(3)の解答(ヨ)

(4)の解答(イ)

 

なお、離島への送電も適用対象となるが、他励式変換器の場合、離島での短絡容量が送電容量に比較してさほど大きくない場合には制御不安定が生じるので自励式変換器を用いる必要がある。

 

 \bigcirc\!\!\!\! {\scriptsize 3}\quad同一の周波数の交流系統であっても、これを交流接続すると、短絡電流の増加や同期安定性の悪化、潮流制御や自己波及防止の困難化などの問題が発生する場合がある。

(7)の解答(カ)

(8)の解答(ニ)

 

このような個所にBTB(Back to Back)を含む直流送電がそれらの解決策として適用されることがある。

 

 \bigcirc\!\!\!\! {\scriptsize 4}\quad交流系統での長距離大電力送電では同期安定性が厳しくなるのに対し、直流送電では、この問題がない。さらに、絶縁設計において、直流は交流に比べ有利であるため、送電鉄塔に要するコストが交流送電に比べ安価となる。ただし、直流送電は硬直変換のための設備が必要であるため、短距離送電では不利となる。