来た人がサービスを受ける場所を窓口とよぶ。1つの窓口でのサービス時間の長さの分布がパラメーターの指数分布であると仮定して話を進める。サービス時間の分布の密度関数はである。すると、出口への到着時間間隔も同じ指数分布になり、このとき出口へ到着した人数の分布はポアソン分布になる。時間内に人サービスを終える確率をとすれば、となる。は単位時間当たりのサービス終了人数(平均サービス率)を与える。これは、
なる連立微分方程式の解である。これらの関係から、時点でサービスステーションの中にいる人数を人とするときの確率をとおくと、
となる(後述)。解はのとき極限をもつ。その極限をとする。はに依存しない定数であるから
最初の式はであり、2番目の式はと変形できる。すべてのでこの関係式が成り立つから
したがってが成り立つ。このの関係式を待ち行列論の基本方程式とよぶ。
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