題意より、演算増幅器は電圧増幅度(差動利得)と入力インピーダンスが無限大、出力インピーダンスが0の理想的な演算増幅器である。電圧を0とすると、演算増幅器2の入力端子の電位は0であり、仮想短絡の状態にある入力端子の電位も0であり、それに接続されたB点の電位も0である。
(1)の解答(へ)
したがって、破線で囲まれた部分回路1は電圧を入力とする非反転増幅回路になる。部分回路1において、A点の電位は演算増幅器1の仮想短絡の状態より、入力電圧に等しい。演算増幅器1の入力端子には電流は流れないので、抵抗に流れる電流と、抵抗に流れる電流は常に等しい。抵抗をA点からB点に向かって流れる電流をとすると、
(2)の解答(ワ)
演算増幅器2は入力端子の電位が0、A点の電位がなので、反転増幅回路になる。
(3)の解答(ル)
次に、入力電圧としてのみが存在し、が0であるときのC点の電位、D点の電位は
となる。
入力電圧の両方が存在するときのC点の電位とD点の電位は重ねの理を用いることで、
(4)の解答(ヌ)
(5)の解答(ハ)
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