2018年電験1種 電力管理問1

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 \bigcirc\!\!\!\! {\scriptsize 1}\quad ボイラの排ガス中の酸素濃度

燃料を完全燃焼させるためには、5~20%の過剰空気を供給しなければならず、濃度が大きすぎるとボイラ内の燃焼温度が下がり、排ガス損失が増大する。濃度が小さすぎると、不完全燃焼となり損失が増え、窒素酸化物等の生成も増える。

 

\bigcirc\!\!\!\! {\scriptsize 2}\quad 空気予熱器出口の排ガス温度

排ガスの保有する熱は、燃焼用空気加熱に利用して回収している。排ガス温度が高くなると排出エネルギーが増加し、低すぎると低温部の腐食が増加する。

 

\bigcirc\!\!\!\! {\scriptsize 3}\quad 復水器の真空度の管理

復水器の真空度を高めれば、タービンでの熱落差が大きくなり、熱効率は向上するが、そのために、復水を過剰に冷却すると、逆に熱効率が低下するので、設計時の最適値に維持する。汚泥、海生生物などによる汚損および清掃によって性能の回復を図る。復水器の冷却水量を増加させれば真空度は低下するが、過度に真空度を高めても熱サイクル全体としての熱効率は低下するので、設計時の最適地に保持する。