(1)図のフェーザ図から、
電動機の出力は定義から
を位相基準にとり、とすると、
電力の基準値とトルクの基準値から、この単位法において、定格回転速度では軸出力トルクと出力とは同じ数値となる。
(2)
a.フェーザ図からの場合
力率だから、
(1)より定格運転状態では
界磁電流が定格運転状態と同じであるためは前述の数値と同じで、軸トルクはのとき最大値となる。
脱出トルク
b.定常状態にて負荷トルクがの軸出力トルクの最大値以上になるとき、脱調が起こる可能性がある。の軸出力トルクの最大値が定格運転状態の負荷トルクとなるの数値を算出する。
c.界磁電流、回転速度及びが定格運転状態と同じであるため、軸出力トル
その軸出力トルクー内部相差角特性を下図に示す。
点は、上記aよりとなる。のとき、となるので、点はの点であり、はの点である。このの点が過渡安定性の臨界点である。
図の内部相差角が最大になる点のは等面積法から面積と面積が等しくなる点である。すなわち
このと臨界点との関係を求めるために、仮にとして計算すると、
以上からとなる。はtex: \bigcirc\!\!\!\! {\scriptsize 3}\quad]の過渡安定性の臨界点に到達せず、にて折り返してに向かう。
したがって、負荷トルクの瞬時上昇によるの最初の過渡変化によって脱調は起こらない。
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