2017年電験1種 電力問4

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 地中配電線路のケーブル布設方法には、一般に直接埋設式、管路式及び暗きょ式がある。

(1)の解答(ロ)

 

直接埋設式は埋設条数の少ない本線部分や引込線部分で用いられ、土中に防護物を並べてケーブルを引き入れてから埋設する方式で、ケーブル取り換えの場合には再掘削が必要となる。

(2)の解答は(リ)

 

暗きょ式はあらかじめトンネル状の構造物を作っておき、その側壁に設けた受棚上にケーブルを布設する方式である。特に幹線道路やビル街などでは道路の反復掘削防止や地下空間の有効利用などを目的に、電力、通信、ガス、水道、下水などを一括して収納する共同溝が用いられる。

(3)の解答(イ)

 

配電線等のように需要家供給を目的とした設備だけ収容するものは供給管共同溝と呼ばれ、主として歩道部分に設けられる。

(4)の解答(ハ)

 

地中設備の建設費用は架空設備に比べて格段に高額なものになることから、現在ではより経済的で施工しやすい施設方式が広く採用されている。例えば、CABは共同溝の一種であり、主として歩道の下にふた掛け式の大型U字構造物を設置してこの中に電力・通信・その他ケーブルを布設する方式である。

(5)の解答(ヨ)