(1)テブナンの定理を用いて等価回路に変換する。
まず左の電圧と二つのコンデンサのみからなる回路をみると合成コンデンサ
コンデンサにかかる電圧はとし、
一方、端子から見た電圧を短絡した回路はコンデンサの並列回路だからにたまる電荷、にたまる電荷、よって合成静電容量。したがって等価回路は
(2) が常に分圧されてVTに入力されるということは電圧降下がないということ、つまりによる合成インピーダンスがということである。
(3)
(4)コンデンサの電荷をとする。コンデンサ電圧、電流との間には
(3)の等価回路より
途中式を代入すると
(5)の微分方程式の定常解はと同相または逆位相の正弦波である。とおくと
なので
過度解はとおいて微分方程式の右辺を零とおいた微分方程式に代入すると
あらためて、
より一方より
(6)なので過渡解は
この過渡振動成分はなので、低周波成分である。鉄共振のため、励磁インダクタンスが低下すると、振幅は大きくなり、大きな低周波電圧成分がTr二次側に生じる。
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