周波数応答とは線形定数係数回路に入力信号として正弦波入力
を印加し、十分時間が経ってからの出力信号を考えると、は同一角周波数をもつ正弦波であって、次のように表すことができる。
このとき入出力信号の振幅比および位相差は、回路構成と入力信号の角周波数によって決定される。
振幅比、位相差をもつベクトルと考えることができ、このベクトルをとする。
ベクトルは複素平面上で表現すると、
【例題】微分要素の周波数応答を求めよ。
微分要素にを印加すると、
したがって、微分要素の周波数応答は
ベクトルの大きさ
位相角
一方、微分要素の伝達関数がであることを思い起こすと、の代わりにとおくことによっても得られることになる。
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