フィードバック制御系において、制御偏差の値は
ここで外乱の場合を考える。
によって求めることができる。
(1)ステップ入力印加時
として高さのステップ入力が印加されたときを考える。
とおけばよいから
かつの場合を考えると
となり、の値は
(a)のとき
(b)のとき
(c)のとき
となる。したがって、
(a)0形系のとき
(b)1形系のとき
(c)2形系のとき
すなわち、1形系以上の制御系の場合、定常偏差は完全に零となることがわかった。
(2)定速度入力(ランプ入力)印加時
としてのランプ入力が印加されたときを考える。
とおけばよいから
として(1)と同様に
とすると、
(a)のとき
(b)のとき
(c)のとき
となる。したがって、
(a)0形系のとき
(b)1形系のとき
(c)2形系のとき
すなわち、ランプ入力が印加された時の定常特性は、0形系では入力に追従できず、1形系では一定の誤差をともなって追従し、2形系以上の系では誤差が零で完全に追従していくことが可能となる。
(3)定加速度入力印加時
としてのランプ入力が印加されたときを考える。
とおけばよいから
は同様とすると、
(a)のとき
(b)のとき
(c)のとき
(d)のとき
となる。したがって、
(a)0形系のとき
(b)1形系のとき
(b)2形系のとき
(c)3形系以上のとき
となる。
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