という事象が起こるか起こらないかだけを問題とする。
定義 1回の試行での起こる確率を起こらない確率をつまりとする。回の試行でが回起こる確率を2項分布という。
命題 で与えられる。
証明 であるから、確率の事象が回、確率の事象が回起こる確率で与えられる。
命題 2項分布の平均はである。
証明 平均である。
の両辺をで微分して両辺にをかけると
したがって平均はである。
定義 で定義される以上の実数の分布をポアソン分布という。
命題 2項分布でを一定に保ってを大きくする極限をとるとポアソン分布になる。
証明
はを大きくする極限でに収束する。
であり、はが無限大の極限でに収束するから
長さの線分に個の粒子を落とすことを考える。単位長さあたり平均1個である。どこに落ちるかは均等と仮定する。長さの特定の線分上に何個落ちるかを考えると1個の粒子がそこに落ちる確率はちょうど個落ちる確率は
であり、ここでを無限大にした無限に長い線分に無限に多くの粒子を落とす状態を考えるのだが単位長さあたりに1個という割合をかえないとするとポアソン分布に近づくので、単位長さあたり平均1個の粒子を落としたとき特定の個の区画上に実際に個落ちる確率ということになる。また期待値はである。
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