伝達関数 信号とブロック線図

(1)ブロックと信号

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信号とブロック

 図はある要素に入力信号としてxが加えられたとき、この信号がA倍されて出力信号yとなることを表している。

y = A x

の関係を図を用いて表現していることになる。信号を\rightarrowで表し、二つの信号間の関係を表す要素を\boxed{\phantom{hoge}}で表すこととする。また、入出力信号の比率\frac{y}{x}の値A伝達関数と定義しブロックの中に書き込む。

 

(2)加算

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加算シンボル

図は二つの信号x,yが加算されその結果がzであることを表すシンボルである。

z= x + y

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減算シンボル

また、図は

二つの信号x,yが減算されその結果がzであることを表すシンボルである。

z= x - y

 

(3)分岐

 

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分岐シンボル

図のように信号xを2個所以上の加算点で同時に加える必要がある場合などに必要となるシンボルを分岐シンボルといい{\Large -\!\!\!\!\cdot\!\!\!\!-}で表す。もとの信号にxに対し、分岐をいくつつけても、xには影響を及ぼさない。

 

以上で定義した信号、および信号間の関係を規定するブロック、加算、分岐を用い、これらを組み合わせて描かれる図をブロック線図と呼んでいる。